イラン、核合意再建で譲歩要求 副大統領が共同通信と単独会見

イランのエスラミ副大統領兼原子力庁長官=25日、テヘラン(共同)

 【テヘラン共同】イランのエスラミ副大統領兼原子力庁長官は25日、機能不全に陥っているイラン核合意の再建に向け、「(米国が提案する)条件次第」では、60%まで高めたウラン濃縮度を原発燃料程度まで引き下げる意向を示した。2021年4月から始まった米イラン間接協議が停滞しており、イランが求める制裁解除で米国に譲歩を求めた形。テヘランで共同通信と単独会見して表明した。

 イランの原子力行政トップであるエスラミ氏が日本メディアの取材に応じたのは初めて。イランの核開発制限の見返りに米欧が対イラン制裁を解除する核合意では、イランの濃縮度の上限が原発燃料程度の3.67%と定められている。

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