腰痛に苦しんでいたソン・フンミンが新シーズンへ意気込み 「みんなが知っているソニーを」

[写真:Getty Images]

トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンが昨シーズンに向き合っていたケガについて詳しく語った。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

2021-22シーズンはリーグ戦で23ゴールを記録し、アジア人史上初のプレミアリーグ得点王に輝いたソン・フンミン。しかし、昨シーズンは不調が続き、リーグ戦36試合10ゴールと得点数を減らした。

シーズン終了後、ソン・フンミンは腰に痛みを抱えながらプレーしていたことや手術を受けたことを告白。そして、アンジェ・ポステコグルー新監督のもとでプレシーズンに臨んでいる今、改めてこのケガについて振り返っている。

「本当にタフな瞬間の連続だった。僕はいつも痛みを隠すタイプなんだ。手術したことは公表したくなかった。でも気分は良いし、フレッシュだよ。生まれ変わった気分だ」

「昨シーズンは、シーズンを通してずっと痛みに耐えていた。信じられないほどだった。痛みのことなんてもう考えられないよ。今はすごく良い感じだし、フレッシュだ。まだ1週間か10日しか経っていないから、理学療法士の治療は続いている。だから、良いコンディションになるのが楽しみだよ。ロックンロールの準備はできている」

「(昨シーズンは)文字通り、一瞬一瞬が苦痛だった。変な話だけど、ターン、走る、止まる、パス、キック、全てに影響があった。普段の生活では何の運動もしていなかったし、調子も良かったから不思議な感じだった。歩いていても痛みがなかったから興奮してピッチに入った。ウォーミングアップのためにピッチに経つと、ターン、パス、キック… 全ての動作に痛みが出てイライラしたよ。最終的に、シーズン終了後に手術を受ける決断をした。僕が今まで下した決断の中で最高のものだったと思う」

ソン・フンミンは痛みが出てからすぐに手術を行わなかった理由も説明している。

「おそらく人々は、なぜできるだけ早く手術をしなかったのかと思うだろう。でも、僕にとってはシーズン中のあらゆる瞬間が、クラブにとっての困難な瞬間のように感じられたんだ」

「みんなをがっかりさせたくなかった。選手やスタッフ、僕のことを応援してくれているファンを失望させたくなかった。それは僕にとって大きな意味がある。プレーが良くても悪くても、痛みがあってもなくても、責任は僕が取る」

「1つだけはっきりしているのは、痛みがあるからといってタフな瞬間から離れてしまうことで、みんなをがっかりさせたくなかったということだ」

「(批判について)何も言うつもりはない。決断を下し、責任を取らなければならなかった。多大な影響があったとは言いきれないけど、プレミアリーグは世界で最もタフなリーグの1つだ。 100%のコンディションでも厳しいのに、60%や70%のパフォーマンスしか出せないとなれば、それは命取りになるよ」

今シーズンは本調子のプレーを見せるとも誓っている。

「昨シーズンは、みんなが知っているソニーの姿ではなかったことを証明したい。6シーズン連続で安定したパフォーマンスを見せられたのは、ラッキーだったからではなく、ハードワークのおかげだった。昨シーズンは明らかにベストではなかったけど、30歳にして最も多くのことを学んだと思う。今年は最も学んだ年だった」

「ファンタスティックなシーズンだったとは言えないけど、メンタリティの面では2シーズン前と同じくらい良かった。スタート地点に戻れることはわかっていたからね。今シーズンはみんなが知っているソニーを見せたい」

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