東京五輪金メダルのカナダが意地の逆転勝ち!アイルランドは初ゴール記録も僅か及ばず【2023女子W杯】

[写真:Getty Images]

26日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループBの第2節、カナダ女子代表vsアイルランド女子代表がパース・レクタンギュラー・スタジアムで行われ、カナダが2-1と逆転勝ちを収めた。

ナイジェリア女子代表との初戦はドローに終わった東京オリンピック金メダリストのカナダ。対して初出場ながら開催国オーストラリアと善戦も、PK一発に泣いたアイルランド。オーストラリアの東から西へと大移動し、ともに初勝利を目指した今節は、早い時間に意外な形でアイルランドが先制した。

カウンターからの右クロスにカイラ・カルーサが滑り込みながら合わせると、GKの好守に阻まれて右からのCKに。これをキャプテン、ケイティ・マッケイブが左足の鋭いキックで直接沈め、女子W杯におけるアイルランド史上初得点を記録した。

以降も[5-4-1]でブロックを作り、縦に早い攻撃でカナダを苦しめるアイルランド。だが、雨脚が強くなるとともに風向きが変わり始める。

濡れたピッチに足を取られたエイン・オゴーマンの隙を突いてのジョーディン・ウイテマのミドルを契機に、ボールを持ち始めたカナダが押し込み始めると、前半アディショナルタイム5分に同点弾を奪取。左サイドの深い位置からジュリア・グローソがゴールへ向かうクロスを入れると、戻りながらの対応となったメーガン・コノリーはクリアし切れず、オウンゴールとなってしまった。

追い付いて前半を終えたカナダはハーフタイムの3枚替えで畳みかけ、ウイテマがカットインからの巻いたシュートでGKのセーブを強いるなど優勢な立ち上がり。53分には中盤球際の争いを制し、途中出場のソフィア・シュミッドのクロスをボックス内で収めたアドリアーナ・レオンが冷静に流し込んで逆転に成功した。

初勝利が欲しいアイルランドも65分の3枚替えで徐々に息を吹き返すが、カナダも人類史上初のW杯6大会連続ゴールが懸かるクリスティン・シンクレアをはじめ、攻撃の手を緩めない。

互いの維持がぶつかり合う激しい終盤戦となったが、スコア変わらずカナダが逃げ切って今大会初勝利。一方のアイルランドは記念すべき初ゴールを記録するも、初勝利や勝ち点は最終節に持ち越しとなった。

カナダ女子代表 2-1 アイルランド女子代表

【カナダ】

OG(前45+5)

アドリアーナ・レオン(後8)

【アイルランド】

ケイティ・マッケイブ(前4)

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