29日、昭和の町で夜台市 高田高生考案のドリンクとスイーツが登場【大分県】

夜台市で販売する新商品を持ち、「ぜひ来場を」と呼びかける高田高生。昭和仮面(前列中央)は打ち水もPR=豊後高田市の昭和の町商店街
高田高生が夜台市で販売するドリンクとスイーツ

 【豊後高田】豊後高田市の昭和の町商店街で29日に開かれる「夜台(やたい)市」で、高田高の生徒が自分たちで考案した商品を販売する。写真映えする色鮮やかなドリンクと一口サイズのスイーツ。「試行錯誤を重ねた自信作。ぜひ味わってほしい」と呼びかけている。

 夜台市の目玉となる商品作りに向け、市観光まちづくり会社が若者のアイデアを生かそうと計画。市教委の無料塾「高校生のための学びの21世紀塾うみね」に通う生徒に働きかけ、1、2年生13人が参加した。

 ドリンクは「夏のフロート」。かき氷のシロップを使って見た目をカラフルにした。味はメロンソーダ、ブルーハワイ、カフェオレがあり、各300円。

 スイーツは、たこ焼きの形をした今川焼き3個を串に刺して「丸焼き棒」と名付けた。あずき、抹茶、チョコ、カスタードの4種類がある。各250円。

 生徒たちは実際に5月末の夜台市に足を運び、客層や人気商品を分析。放課後や塾の時間に話し合ってメニューを決め、それぞれ自宅で試作を繰り返して完成させた。

 ドリンクを手がけた安藤慶一郎さん(16)=2年=は「若い人に喜んでもらえるように写真映えを意識した」、スイーツ担当の護城唯香さん(17)=同=は「いろいろ試しながら中身を決めた。おいしい商品ができた」と話す。

 夜台市は昭和の町商店街の店舗で組織する実行委員会(河野栄介会長)が主催し、午後5時から7時まで。通りを歩行者天国にして約60店舗が軒先に台を置き、一押し商品を販売する。

 生徒たちもブースを出して、自分たちで作って売る。収益は「うみね」の活動費に充てる。

 通りには4年ぶりに打ち水をして涼を感じてもらう。浴衣や着物、じんべえを着て合言葉を伝えるとおもちゃが当たるイベントなども予定している。

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