大分市坂ノ市に丹生米の「パン工房」オープン 米粉使用「おいしさ知って」【大分県】

「丹生米のおいしさを知ってほしい」と話す工藤祐輔代表=大分市坂ノ市中央
丹生米を使ったカレーパンやカヌレ、ワッフルなどが並ぶ
大分市坂ノ市中央にオープンした米粉パン専門店「ちゃびのパン工房」

 【大分】大分市丹生の工藤祐輔さん(39)が脱サラし、同市坂ノ市中央にグルテンフリーの米粉パン専門店「ちゃびのパン工房」をオープンした。「丹生米のおいしさを知ってほしい」と地元産の米粉を使い、食パンやドーナツ、ワッフルなど約30種類を手作りしている。

 大分舞鶴高時代はラグビー部に所属。手軽に食べられるパンが好きだった。立命館大卒業後、24歳で帰郷。市内で会社員として働いていたが、「いつか自分で店を持とう」と志した。5年ほど前に、小麦粉を使わないグルテンフリーに着目し、丹生米でのパン作りを思い付いた。

 昨年12月に退職。パン屋で働きながら、移動販売を始めた。大阪府や東京都などの有名パン屋を訪れ、飛び込みで1週間修業をしたこともあるという。今月11日に念願だった店舗をオープン。店名は鍼灸師(しんきゅうし)の妻が考えた工藤さんの愛称「ちゃび」を用いた。

 全種類、丹生米を粉砕した米粉を使用。食パン(1斤850円)やカレーパン(300円)、高菜パン(270円)、ワッフル(280円)=いずれも税込み=など種類が多く、もちもちした食感。コーヒーの焙煎士(ばいせんし)をしている妹のドリップコーヒーも販売している。

 開店後、幅広い年代が来店しており、小麦アレルギーの子どもを連れた客もいるという。工藤さんは「次は地元の丹生に2号店をオープンしたい」と目標を話した。

 営業時間は午前8時~午後6時(売り切れ次第終了)。定休日は水曜日(土日祝日は不定休)。問い合わせはちゃびのパン工房(097.507.6507)。

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