台風5号、与那国と西表、強風域に 八重山地方、28日まで強風の恐れ

 大型で非常に強い台風5号は26日午後6時現在、台湾南方のバシー海峡にあり、ゆっくりとした速さで北西へ進んでいる。沖縄気象台によると、台風の北上に伴い同日正午ごろ、与那国島と西表島が強風域に入った。石垣島なども今後強風域に入る可能性があり、八重山地方では28日まで強風が吹く恐れがある。

 先島諸島は大しけとなっており、気象台はうねりを伴う高波への警戒や強風への注意を呼び掛けている。

 沖縄旅客船協会によると離島航路など66便が欠航した。台風は27日にかけて南シナ海へ進み、中国大陸に上陸後に熱帯低気圧に変わる見込み。

 26日午後9時現在の中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。

 (小波津智也)

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