宇都宮市と芳賀町を走るLRT・ライトライン開業まで1カ月「女性運転士も準備の追い込み」

 開業までちょうど1カ月となった26日、宇都宮市と芳賀町を走るLRT・ライトラインでは、運行する事業者も準備の追い込みを迎えています。運転士は53人いますが、うち2人は女性です。

 菅野桜さんは野木町出身で、自動車部品製造工場勤務から運転士に転身しました。

(菅野桜さん)
「路面電車がなかった宇都宮に走るということでワクワクします。経験不問ということで『もしかしたら携われるかもしれない』と思いました」

 伊藤由香さんは千葉県出身で、都営地下鉄の駅員から運転士を目指しました。

(伊藤由香さん)
「地下鉄の時は免許が取れない年齢だったので駅員でした。免許を取った時は父が喜んでくれて、この歳で親孝行できました」

 2人は2年前に入社。軌道法に基づく学科、実技の研修を菅野さんは富山県、伊藤さんは京都府で受け、免許を取得しました。宇都宮に戻ってきても繰り返し訓練を受けました。

 6月中旬から始まった本線での訓練で、菅野さんは本線で1人での運転が可能かどうかの「見極め試験」を受けました。伊藤さんも本線上で訓練開始。本格的な訓練開始直後は、やはり緊張していました。

(伊藤由香さん)
「『全線新設開業』に携われる機会はない。大変光栄に思っていると同時に、安全運行に努めていきたいです」

 安全運行第一。開業に携わる「誇り」と「ときめき」と。未来をも運んで来そうなLRT。開業まで1カ月です。

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