海外旅行の本格回復は24年秋・23年上期は19年比50%、日本旅行の上大信康部長

日本旅行海外旅行推進部の上大信康部長は7月26日、日本旅行業協会(JATA)記者定例発表会で海外旅行(アウトバウンド)の今後について、「上期は2019年度比で50%程度まで回復するなど回復基調にあるも、円安や物価の高止まりは来年も続くことが予想され、本格的な回復は2024年の秋になる」と語った。

上大部長は、今年のアウトバウンドの現状を紹介。日本から海外への総旅行者数は、2019年比1~5月末までが36%となっている。新型コロナウイルス感染症が5類に移行された5月は47%まで回復している。

アウトバウンドが回復しない現状について上大部長は「コロナが明けて徐々に回復しているがアウトバウンドが遅れている感じは否めない。要素は円安や物価高など複合的なものがあり、一概に言えない。一方で、韓国は他のエリアに比べて回復は早い。航空便はインバウンドで混雑しているが、便数も回復傾向にあり、価格も選びやすくなってきた」と話した。

日本旅行海外旅行推進部の上大信康部長

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