強豪対決となったニューカッスルvsチェルシーは、互いに譲らずドロー決着|プレミアリーグ・サマーシリーズ

写真:チェルシーの新戦力ジャクソンが鮮烈な印象を残した

7月26日、プレミアリーグ・サマーシリーズのニューカッスル vs チェルシーの一戦が、アメリカ・ジョージア州アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われた。

ニューカッスルはアレクサンデル・イサクやミゲル・アルミロン、今夏にミランから加入したサンドロ・トナーリなどが先発し、ベストメンバーに近い布陣に。一方のチェルシーもビジャレアルから獲得したニコラス・ジャクソンが先発したほか、ミハイロ・ムドリク、エンソ・フェルナンデス、クリストファー・エンクンクといった主力級がスタメンに名を連ねた。

序盤はチェルシーがボールを保持しながら好機をうかがい、ニューカッスルはボールを奪うと早い展開でゴールに迫るという展開に。すると12分、チェルシーは後方から丁寧にボールをつなぎ、相手陣内でボールを受けたイアン・マートセンがジャクソンへスルーパス。相手の高いラインの裏をついたジャクソンは、GKとの一対一を制し冷静にゴール右に流し込んで先制ゴールを挙げた。
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続く28分、再びチェルシーは自陣からボールをつなぎ、リース・ジェイムスが右サイドを駆け上がったマートセンへ展開。マートセンがエリア内のムドリクにクロスを送ると、ムドリクはワンタッチで落とし、チェーザレ・カザデイがこれをダイレクトで狙う。しかしシュートはわずかに右に外れ、追加点はならなかった。

34分には、ニューカッスルのファビアン・シェアが負傷により交代。代わって19歳のアレックス・マーフィーが最終ラインに入った。

攻め手を欠くニューカッスルはなかなか決定機を作れずにいたが、前半終了間際に同点に追いつく。アディショナルタイムに入った45+4分、自陣左サイドでボールを受けたアンソニー・ゴードンがドリブルでチェルシー陣内に侵入し、ピッチ中央から前線を走るアルミロンにラストパスを送る。チェルシーのDFマルク・ククレジャが目測を誤りこのパスが通ると、アルミロンはGKの位置を見て冷静に左足でゴールを陥れた。
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後半に入り、チェルシーはムドリクとジャクソンを下げ、コナー・ギャラガーとラヒーム・スターリングを投入。ニューカッスルはGKをマルティン・ドゥブラフカからニック・ポープに代えた。

後半最初に決定機を迎えたのはニューカッスルだった。57分、ゴードンとポジションを入れ替え左サイドに入っていたイサクが巧みなドリブルで相手をかわすと、中央に走り込んできたルイス・マイリーへラストパス。マイリーはダイレクトで合わせるも、シュートはGKケパの正面に飛びゴールはならなかった。

続く58分、今度はチェルシーが高い位置でボールを奪うと、ギャラガーがエンクンクへ丁寧なスルーパスを送る。エンクンクはシュートフェイントで相手DFをはがして左足でシュートを放つも、GKポープのセーブに阻まれた。さらに63分には、密集地帯でのボールの奪い合いを制したギャラガーがエリア内でシュートを放ったが、これもポープのファインセーブによってゴールはならなかった。

その後は両チームとも選手を代えながら勝ち越しゴールを狙うも、互いに決定的なシーンは作れず、試合は終盤へ。終了間際の90+4分には、CKからのこぼれ球からベン・チルウェルが強烈なミドルシュートを放つも、三度GKポープに阻まれ追加点はならなかった。

結局、そのまま1-1で試合は終了。マウリシオ・ポチェッティーノ新監督がチームの再建を図るチェルシーと、昨季に躍進を果たしたニューカッスルという注目度の高い試合となった一戦は、両者譲らずドローに終わった。

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