佐野市で「藍の葉」刈り取り 藍の葉を栽培し産業を復活させるプロジェクト

 佐野市で26日、伝統的な藍染めの原料となる藍草を栽培し、藍の産業を復活させるプロジェクトとして、県内の労働組合の有志らが藍草の刈り取りなどのボランティア活動を行いました。

 佐野市下彦間町の藍草の畑で刈り取りと天日干しを行ったのは、栃木県内の産業別労働組合のUAゼンセン栃木県支部まちづくり委員会のメンバー10人です。UAゼンセンは製造や流通、食品などの企業で働く組合員で構成し、地域貢献などの活動を行っています。

 佐野市では、江戸末期から明治30年ごろまで盛んだった「藍染め」を復活し、地域の活性化を図る活動が行われています。閑馬町などの有志が組織した「佐野藍復活プロジェクト」が2014年、約100年ぶりに藍染めの復活に成功しました。
 26日はこのプロジェクトを支援しようと、小竹利美さんが栽培する畑で藍の葉を刈り取り、刈り取った葉を薄く広げて干していきました。参加した人たちは猛暑の中、体調に気を配りながら大粒の汗を流して、作業に精を出していました。

 刈り取った藍の葉は、乾燥させた後、約100日かけて発酵させると、藍染めの原料の「すくも」になります。

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