23年は訪日1000万人、訪韓200万人を見込む、KTO金観美 日本地域センター長

韓国観光公社(KTO)の金観美(キム・グァンミ)日本地域センターセンター長兼東京支社支社長は7月26日、日本旅行業協会(JATA)の定例記者会見で、韓国への海外旅行(アウトバウンド)が2019年比で6月が約70%まで回復していることを紹介した2023年の双方向交流(インバウンド、アウトバウンド)の見通しについては、「日本はインバウンドが強い。以前に多かった中国からは規制によりツアーが回復していないが、韓国からは急回復している」と話した。23年の目標値については「韓国からのインバウンドは1000万人程度を設定しているが、日本からも200万人ぐらい訪れてほしい」と来韓を呼び掛けた。

下期が強い韓国旅行に期待

2019年の韓国への海外旅行は約320万人だった。6月に韓国への海外旅行者が100万人を超えている。現状について金観美センター長は「GWは好調だったし、夏休みも堅調に推移するはずだ。伝統的に韓国は下半期が強く、秋、年末に向けて増便となることもあれば、地方からの復便も期待される」と、さらなる来韓者増加への展望を話した。

韓国への男性客が増加、下期は男性向けにPR

最近の韓国へ訪れる人の特徴については、従来から続く20~30代の女性に加え、若い男性層が増えていることを紹介。美容への関心が高く、韓国の街中では日本人の男女が食事をしている姿を見掛ける機会が多くなっているという。新しい客層として、40代の中年男性など男性による関心が高まっている。韓国ドラマの影響が高まっており、KTOでは下期に男性向けの韓国旅行のPR活動を展開していく計画だ。

韓国からのインバウンドの傾向については、上半期で一番行きたい国は日本、下半期も日本と答えた人が43%いるというデータを披露。「韓国人は日本を好きだと言う話だ」と金韓美センター長は韓国で日本への関心が高まっていることを強調した。

最後に、「航空会社も増便の勢いがある。来年も続いて交流が盛んになることを期待している」と述べた。

韓国観光公社(KTO)の金観美(キム・グァンミ)日本地域センターセンター長兼東京支社支社長

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