文学作品がクリームソーダに! 「旅する喫茶」tsunekawaによる「文豪クリームソーダ」誕生!

丸善ジュンク堂書店の書店員が選んだ文学の名作を、日本各地の旅先で出会った食材を使ってクリームソーダを創作する「旅する喫茶」tsunekawaとのコラボによる「文豪クリームソーダ」フェアが、2023年8月3日(木)より丸善 丸の内本店(東京)、丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川)、丸善 京都本店(京都)の3店舗で開催される。 梶井基次郎の『檸檬』、室生犀星の『蜜のあわれ』、太宰治の『女生徒』、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をテーマに、各作品から得たインスピレーションを元にしたオリジナルクリームソーダでその世界観を色と味で表現。 また、広告業界を中心に幅広く活動するフリーフォトグラファー・クロカワリュートが、「ハイカラポップ」というテーマを掲げアートディレクションを担当。 クリームソーダの提供に加え、オリジナル特典(敷紙ブックカバーとパフェスプーン置き)のプレゼント、オリジナルグッズの販売も行われる。 また、その他の全国31店舗の丸善ジュンク堂書店にて「旅する喫茶」コラボグッズの販売も行われる(店舗によって期間が異なる)。

【旅する喫茶

とは】

日本全国を巡り、地産食材を使いながら旅をするように開店するクリームソーダとスパイスカレーを提供する出張型喫茶店。今回は文学の旅を通して共に日本を巡っていきます

文豪クリームソーダ紹介

▲『檸檬』梶井基次郎

【旅する喫茶 tsunekawaコメント】

びいどろ味をイメージしたゼリーポンチ。実際にびいどろの味を表現するのではなく、あくまでおはじき、ガラスのような透明感や色彩がモチーフ。バタフライピーを使うことで、実際にお客様がレモン果汁を飲み物にかけ、色が変わるような仕掛けになっています。

【アートディレクション クロカワリュートコメント】

檸檬の実と花と葉をモチーフに、ゆらぎを強く描くことで作中での主人公の混沌さ、陰鬱さを表現しています。

▲『蜜のあわれ』室生犀星

【旅する喫茶 tsunekawaコメント】

金魚の色彩を表現したクリームソーダ。1色で表現するのではなく、赤からオレンジによるグラデーションで表現しました。味は甘くも上品さを持つ、柑橘系から柘榴の味わい。トッピングのフレッシュなオレンジは尾ひれを表現しています。

【アートディレクション クロカワリュートコメント】

白椿と金魚をベースに、流水紋をあしらうことで作中での赤子が上山の側を回遊する様を表現しています。

▲『女生徒』太宰治

【旅する喫茶 tsunekawaコメント】

「夕日の光が靄の中に溶けて、にじんで、そのために靄がこんなに、やわらかいピンク色になったのでしょう」夕陽に染まる淡い空をモチーフに、ピンクと青の色合いで表現したクリームソーダ。グラデーションの効いたソーダに、雲をイメージしたマシュマロを用いて淡い夕空を表現しています。

【アートディレクション クロカワリュートコメント】

作中の"私"の下着に刺繍された白い薔薇をヒントに、刺繍枠に白い薔薇をはわせ、中央に刺繍針をあしらいました。

▲『桜の森の満開の下』坂口安吾

【旅する喫茶 tsunekawaさんコメント】

桜の花が舞う情景をイメージしたクリームソーダ。桜の塩漬けを使って本当にグラスの中で桜が舞っているような状態を再現。塩バニラ風の岩塩が味のコントラストにもなっています。

【アートディレクション クロカワリュートコメント】

桜をメインに作中で登場する死者の骨を、デザインと調和するように心情を含ませたポーズで配置しました。

▲『銀河鉄道の夜』宮沢賢治

【旅する喫茶 tsunekawaコメント】

夜空をイメージしたクリームソーダ。バニラアイス+さくらんぼの王道的な組み合わせは崩さずに夜空のような深い青色のソーダや、レモン、アイスの上にふりかけたアラザンなどで夜空を表現しています。

【アートディレクション クロカワリュートコメント】

作中の情景要素としてすすきとりんどうの花を用い、銀河鉄道が駆け抜ける風を感じるようなイラストを配置しました。

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