“全英土産”を生かして 平田憲聖がノーボギー「68」

ボギーフリーの「68」。ホールアウト時点で暫定首位に立った(撮影/今井暖)

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 初日(27日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)

前週、初の海外メジャー「全英オープン」で予選落ちに終わった平田憲聖。22日(土)からは発熱、せきなど体調不良に悩まされていたというが、それでも翌日の大会最終日にはコースを訪れ、ロリー・マキロイ(北アイルランド)らのプレーを1ホールだけ観戦。「人が多すぎてなかなか見られなかったんですけど…」。世界への憧れは、よりいっそう強くなった。

25日(火)に帰国し、その足で北海道に入った。「結構疲れているので、あまりいい準備はできていない。きのうは寝られたけど、ちょっと時差ボケも残っている」と不安を抱える中で迎えた大会初日に好スタートを切った。

「全英」の経験を生かす4日間にする(撮影/今井暖)

前半12番(パー5)で7mのバーディパットを沈め、「自分の思った通りに打てて、思ったラインで入ってくれたので良かった」と流れに乗った。14番でも「3パット濃厚だと思った」という20mのバーディパットがカップイン。「上りでしたし、複雑なラインでもなかったけど、あれは『2打』得しました」と“ラッキー”も引き寄せた。

総距離7441ydと長く、ティショットを曲げると北海道特有の洋芝の長く粘っこいラフが待ち受けるが、臆してはいない。「得たものはたくさんあるし、全英の経験は確実にきょうのラウンドに生きたと思う」。全英の“おみやげ”を武器に、タフなコースに立ち向かった。「難しいセッティングですし、ラフに入った時は(グリーンの)どっちにミスした方が良いかを毎ホール、毎ショット考えていた。そういうのがきょうのボギーフリーにつながった」。ノーボギーの4バーディ「68」で上がり、ホールアウト時点で暫定首位に立った。

初の国内メジャータイトルを目指す(撮影/今井暖)

好位置で迎える2日目は午後スタートということもあり、まずは体力回復を優先する。「まずはしっかり休んで、残り3日間も自分と、コースと向き合って、自分のゴルフを通せれば」と週末を見据えた。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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