創設から32年目を迎えるプレミアリーグが8月に開幕する。
記念すべきプレミアリーグ1年目は1992-93シーズンで、当時は22チームが参加した。
ウィンブルドンを除く21チームがユニフォームの胸にスポンサーロゴを付けていたが、その内の5チームが日本の企業と契約。今では考えられないが、5つの日本企業ロゴマークが同時にプレミアのピッチを舞っていたのだ。
バブル経済の崩壊期に突入していたとはいえ、まだまだ日本社会に元気を感じられた時代。そんな92-93シーズンで日本企業とコンビを組んだ5チームとユニフォームをご紹介しよう。
ブラザー工業
マンチェスター・シティ 1992-93 Umbro ホーム ユニフォーム
胸スポンサー:brother/ブラザー工業
80年代、90年代のマンチェスター・シティのユニフォームといえば「brother」の胸ロゴが象徴的な存在。契約期間は1987年から99年までと長期にわたった。袖のデザインが左右非対称なこのユニは91-92シーズンでも使用している。
シャープ
マンチェスター・ユナイテッド 1992-93 Umbro ホーム ユニフォーム
胸スポンサー:SHARP/シャープ
「SHARP」とマンチェスター・ユナイテッドといえば誰もが認める黄金コンビ。1982年から2000年までパートナーシップを結び、数々のタイトルを獲得した。現在でも80年代・90年代の古着ユニでダントツの人気を誇るスポンサーロゴマークだ。
胸元の編み上げスタイルが今も人気のユニフォームは、翌93-94シーズンでも使用している。
NEC
エヴァートン 1992-93 Umbro ホーム ユニフォーム
胸スポンサー:NEC/日本電気
エヴァートンは1982年から95年まで、日本の電機メーカー「NEC」と契約。ユナイテッド×SHARPなどに比べるとやや印象は薄かったかもしれないが、あの時代のイングランドフットボールシーンを象徴する胸ロゴの一つだ。
ちなみにNECがこのロゴマークを使用したのは、企業側の公式では1992年まで。そのため93-94シーズンのユニからは新デザインのロゴが胸に収まっている。
三田工業
アストン・ヴィラ 1992-93 Umbro ホーム ユニフォーム
胸スポンサー:mita copiers/三田工業(※現在は京セラドキュメントソリューションズ)
アストン・ヴィラも日本企業とコンビを組んでいた時代がある。1983年から93年まで「mita copiers」(87年までは“mita”のみ)のロゴを掲出。この92-93シーズンがプレミア初にして最後のmitaユニとなった。
三田工業は2000年に京セラミタへ商号を変更し、2012年に現在の京セラドキュメントソリューションズへと社名を変えている。
日本ビクター
アーセナル 1992-93 adidas アウェイ ユニフォーム
胸スポンサー:JVC/日本ビクター(※現在はJVCケンウッド)
アーセナルの80年代・90年代を語る上で日本企業の存在は欠かせない。1981年に付けたクラブ初の胸スポンサーが「JVC」だ。1999年に契約終了となるまで「SHARP」や「brother」とともにプレミアリーグを彩った。
91-92から2シーズンで使用し、その見た目から“傷んだバナナ(または腐ったバナナ)”と揶揄されるもカルト的な人気を誇る伝説のアウェイユニフォームも、この日本企業のロゴを付けている。
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アーセナル 1992-93 adidas ホーム ユニフォーム
そしてこちらがプレミアリーグ最初の2シーズン(92-93、93-94)で使用した当時のホームユニフォーム。93-94シーズンを最後にadidasとの契約が終了し、代わってNikeが登場する。
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