馬毛島、発掘調査終え工事着手へ 滑走路建設予定の中央部

鹿児島県西之表市の馬毛島=1月

 鹿児島県教育委員会は27日、自衛隊基地建設が進む馬毛島(西之表市)の中央部で見つかった旧石器時代の遺跡に関し、5月から実施していた発掘調査が終了したと発表した。防衛省は今後、滑走路建設などを予定する島中央部での工事に着手する見通し。

 防衛省は1月、基地の本体工事を開始。3月に県教委は昨年見つかった遺跡を記録として保存するための発掘調査をするよう、防衛省側に勧告。協定を結び、依頼を受けた県教委が発掘を進めていた。

 発掘は今月1日までの予定だったが、21日に終了。27日に検査を完了した。出土した石器とみられる約1050点の中には、協議が必要となる重要な遺構はなかった。

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