差別発言受けた男性と面会 名古屋市長、城討論会巡り

 名古屋市の河村たかし市長は27日、木造復元を目指す名古屋城のバリアフリーに関する6月の市民討論会で、差別的な発言を受けた車いすの男性と面会したと明らかにした。運営の不備を認めて「配慮に欠けた」と謝罪もした。市は近く討論会の課題を検証する有識者会合を設置。結論が出た後、木造復元の議論を本格化させる見通し。

 河村氏によると、今月26日に男性宅を訪れ、約2時間話し合った。男性は「検証結果が出た後、正式な謝罪を受けたい」としている。

 討論会は6月3日に開かれ、男性が「今まであった昇降機をなくすのなら、障害者排除としか思えない」と訴えたところ、一部参加者が「我慢せえ」と反論するなどした。

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