【新型コロナ】神奈川の感染者、10週連続増 入院者134人増 三崎センター管内で患者多く

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は27日、県内約380カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表した。17日~23日までの1週間で、1医療機関当たりの平均患者数は9.50人となり、前週に比べて1.36人増加した。5月8日の5類移行後、前週比で増加するのは10週連続となった。

 報告された患者数は県内全体で3459人だった。医療機関当たりの報告数は、横浜市で8.80人、川崎市で11.31人、相模原市で7.61人、政令市を除く県域全体で10.03人。県鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内は40.33人となったが、県医療危機対策本部室の担当者は「三崎センター管内が高い理由は分からない」と説明している。年代別では10代や50代、40代が多くなっている。

 一方、26日時点の入院者数は896人(前週比134人増)で、このうち重症者は19人(同4人減)。確保病床の使用率は28.44%で、このうち重症用病床は11.36%だった。

 5類移行に伴い、感染者数の全数把握は廃止され、定点医療機関から報告される感染者数を県がまとめて週1回、公表することになった。

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