県の不明者捜索に否定的 御嶽山噴火で長野知事

 長野県の阿部守一知事は27日の記者会見で、2014年の御嶽山(長野、岐阜県、3067メートル)噴火の行方不明者捜索について「今後も続けるのは難しい」と述べ、否定的な考えを示した。県は24、25日、多くの犠牲者が出た山頂付近の尾根「八丁ダルミ」などで捜索をしていた。

 県による捜索は15年に終了して以来だった。八丁ダルミの登山道への立ち入り規制が29日に解除されるのを前に、不明者の家族らと共に行った。不明者は発見できなかったが、ストックやサングラスなどが見つかった。

 阿部知事は「家族がまた捜索する際に協力が必要との声があれば、サポートも含めて対応を考えていきたい」と話した。

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