欧州中央銀行、0.25%利上げ 預金金利、最高タイに

 【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は27日の理事会で、物価高を沈静化するために主要政策金利を3会合連続で0.25%引き上げ、4.25%にすると決めた。市中銀行がECBに余剰資金を預ける際にかかる中銀預金金利は3.75%となり、1999年1月の単一通貨「ユーロ」誕生以降で最高水準だった2000年10月~01年5月と並ぶ。

 利上げは22年7月から9会合連続。この影響で企業の融資需要が落ち込むなど景気の先行きへの不透明感は強いが、高インフレの定着を防ぐため金融引き締めを続ける姿勢を示した。

 次回会合は9月。景気や物価動向などを踏まえ、利上げの停止時期を慎重に判断する見通しだ。

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