トランプ氏起訴見込み伝達 米議会襲撃、情報錯綜も

トランプ前米大統領=25日、米ニューオーリンズ(AP=共同)

 【ワシントン共同】米NBCテレビは27日、トランプ前大統領の弁護士が2021年1月の議会襲撃事件を捜査するジャック・スミス特別検察官側と面会し、前大統領が起訴される見込みだと伝えられたと報じた。一方、前大統領の報道担当者は面会の事実は認めつつ「不正確だ」と否定し、情報の錯綜も見られた。

 前大統領はスミス氏から自分が捜査対象であることを通知する書簡を16日に受け取ったとしており、起訴が近いと報じられている。今回起訴されれば3回目となる。

 前大統領は交流サイト(SNS)の投稿で、スミス氏と27日に面会した弁護士が「私は何も悪いことをしておらず、起訴されれば米国の破壊が進むだけだ」と説明したと強調した。面会は「建設的」で、起訴される見込みだとの説明などは示されなかったと主張した。

 CNNテレビは「起訴の可能性が迫るさなか」での面会だったと指摘した。面会で起訴の時期についての具体的な説明はなかったとも伝えた。

 前大統領は3月に不倫もみ消し問題でニューヨーク州法に違反したとして起訴され、6月には私邸への機密文書持ち出しに絡む連邦法違反で起訴された。

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