【香港】政策金利、米利上げに追随し5.75%に[金融]

香港金融管理局(HKMA)は27日、香港の政策金利の基準金利を0.25%引き上げて5.75%にすると発表し、即日実施した。米連邦準備制度理事会(FRB)が現地時間26日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決めたことに伴う措置。

FRBによる0.25%の利上げは5月以来で、2会合ぶり。通貨の香港ドルが米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.75~7.85HKドルの連動相場制)を採用している香港は、FRBの政策金利変更にその都度追随して政策金利の基準金利を変更している。

金融管理局の阮国恒(アーサー・ユエン)総裁代行はFRBの今回の利上げ幅について、市場の予想通りだったと指摘。その上で、米国のインフレはなお高水準であり、高金利環境は一定期間続くかもしれないとの見通しを示した。

■プライムレートは0.125%上昇

英金融大手HSBCホールディングス傘下の香港上海銀行(HSBC香港)は27日、米国と香港の利上げを受けて、プライムレート(最優遇貸出金利)を28日から0.125%引き上げて年5.875%にすると発表した。同行のプライムレート引き上げは5月以来で、上げ幅は前回と同じ。香港ドル普通預金金利も同じく0.125%引き上げる。

中国の大手国有商業銀行の一つ中国銀行系の中銀香港も27日、プライムレートを31日から0.125%引き上げて5.875%にすると発表した。香港ドル普通預金金利も0.125%引き上げる。

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