米投資会社のベイン・キャピタルは23日、インドの複合企業（コングロマリット）アダニ・グループ傘下の金融２社の株式90％を取得する最終的な契約を締結したと発表した。
取引の対象はアダニ・キャピタルとアダニ・ハウジング・ファイナンス。いずれも、グループを創業したアダニ家が保有する全株式を取得する。アダニ・キャピタルの社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は引き続きガウラブ・グプタ氏が務める。ベインは、１億2,000万米ドル（約169億円）を注入するなどして継続的な成長を促進する。
アダニ・グループのゴータム・アダニ会長は「ベインのような信用のある投資家の介入」を歓迎。事業の急拡大に期待感を示した。取引は年内に完了する見通し。
今年に入り、アダニは空売りで知られる米投資会社のヒンデンブルグ・リサーチから不正疑惑を指摘されていた。この結果、グループ各社の株価は急落。現在は回復の途上にある。
