スイーツ甲子園、狙うぞ日本一 氷見高3年・佐野さん 8月、福島「自信持ち臨む」

キウイを使った抹茶でティラミスを考案した佐野さん=氷見高

  ●キウイでティラミス657組中、9人に

 8月に福島県で開催される「スイーツ甲子園 ふくしまチャレンジカップ」に、氷見高生活福祉科3年の佐野奏笑(かなえ)さん(17)が出場する。福島の特産品を使った家庭で作れるスイーツの出来栄えを競う大会で、佐野さんはキウイを使った抹茶ティラミスを考案し、書類審査で全国657組から決勝9人に選ばれた。佐野さんは「選ばれた喜びを胸に、自信を持って大会に臨みたい」と意気込んでいる。

 ふくしまチャレンジカップは、高校生のパティシエ日本一を決めるスイーツ甲子園の姉妹大会で、今回が初開催。東日本大震災の復興応援がテーマで、スイーツには福島の特産品を使い、キウイ(大熊町)、パッションフルーツ(富岡町)、サツマイモ(楢葉(ならは)町)の3部門で競う。各部門3人が決勝に勝ち上がった。

 佐野さんはキウイ部門で、抹茶のティラミスを考案。マスカルポーネとクリームチーズ、抹茶に浸したクッキー、キウイを交互に重ね、上部は抹茶パウダーで彩る。最後に黄色のキウイで、「希望」の花言葉を持つトルコキキョウを模した飾りを添えて仕上げるレシピで、佐野さんは「福島に希望の花が咲くよう願いを込めた」と話す。

 決勝大会は8月25~27日に、福島県のJヴィレッジで開かれ、パティシエの前で調理し、味や見栄え、アイデアなどが審査される。受賞者にはパティシエと協力してスイーツを開発する権利が与えられる。佐野さんは「プロの前で作るのは緊張するだろうが、頑張りたい」と力を込めた。

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