角形のジャンボ西瓜「合格点」 入善高が研究栽培

四角に育てたジャンボ西瓜(左)と通常の西瓜を比較する生徒=入善高上田農場

 入善町特産の入善ジャンボ西瓜(すいか)振興につながる研究栽培に取り組む入善高農業科の生徒は27日、今年度新たに試した角形西瓜を収穫した。角形成型枠3種に入れた果実のうち一つはほぼ直方体に仕上がり、指導した高見薫町ジャンボ西瓜生産組合長も「期待以上の出来。85点の合格点だ」と太鼓判を押した。

 同校は町の支援を受け、2019年度から研究栽培「NEW農チャレンジ事業」を進めている。同校上田農場で6月下旬、果実3個に鉄とポリカーボネート樹脂を組み合わせた枠1種、塩化ビニール樹脂製枠2種をはめ、成長を観察してきた。

 高見組合長とともに研究班の3年生4人が仕上がりを調べたところ、塩化ビニール樹脂枠は果実の成長に強度を維持できず、うまくいかなかった。縦横25センチ、高さ32センチの鉄枠の果実は若干ひびが入り、角の部分は丸みが残ったものの、角形になった。

 生徒は「初めてにしてはよく出来た。90点です」と笑顔を見せた。

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