北國新聞創刊130年記念「Mozuアートワークちいさなひみつのせかい」（北國新聞社、ケィ・シィ・エス主催）は27日、金沢21世紀美術館で開幕した。子ども部屋や鉄道の改札、教室など身近な風景を精巧に表現したミニチュアなど約60点がずらりと展示され、夏休みの親子が顔を並べて隅々まで見入った。
作品は母方の祖母が石川出身のアーティストMozu（モズ）こと水越清貴さん（25）が手掛けた。
モズさんが1年かけて製作した「教室」は、実際にチョークで書ける黒板や使い込まれた教科書、木目まで再現された机などで構成され、来場者が「すごいね」「細かいな」などと声を漏らした。
コンセントのパネルを脇に設けたことで小ささが際立つ「こびとシリーズ」では、違い棚や天袋、床柱まで緻密に再現した「床の間」や、掃除用具や観葉植物など細かく作り込んだ「トイレ」などが並んだ。製作工程の映像も映し出され、モズさんの手先に来場者が見入った。
金沢市緑小2年の坂井菫さん（8）は「私も小さくなってこの世界に入りたい」と話し、母親の聖子さん（41）も「大人もわくわくする」と笑顔を見せた。
8月26日までで、午前10時～午後6時。入場料は一般1300円、中高生900円、小学生700円で、未就学児は無料となる。
