千厩夏まつり、4年ぶり復活へ 名物の山車と踊りの競演など

太鼓の練習に励む新町地区自治会の子どもたち。本番に向け熱気が高まる

 第51回千厩夏まつり(実行委主催)は29日、一関市千厩町中心部で開かれる。新型コロナウイルス禍で4年ぶりの開催で、名物の山車と踊りの競演などが復活する。各団体は半世紀の伝統をつなぎ、地域の活気や一体感を取り戻そうと、準備や練習に励む。

 暑さが和らいだ夕暮れ時の商店街。どこか懐かしい千厩音頭と千厩小唄に合わせ、子どもたちの太鼓が久々に響く。

 新町地区自治会では運行する太鼓山車に乗って、児童10人が連日1時間半練習。白石瑛都君(千厩小2年)は「初めて祭りに出るのが楽しみ」と心待ちにし、藤原芳夫さん(70)も「山車はまつりに欠かせない。みんなで頑張りたい」と新調したばちで指導に熱を入れる。

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