米FRBが銀行規制強化案 資本基準引き上げ、反対意見も

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は27日、銀行に対する規制強化案を公表した。資産規模1千億ドル(約14兆円)以上の大手・中堅銀行に求める資本の基準を引き上げ、FRBは対象行で16%増えることになると見込む。2025年7月から段階的に導入し、28年7月の完全実施を目指す。

 3月以降に米中堅銀行3行が経営破綻したのを教訓に、危機時に預金引き出しが急増した場合などの対応力を高めさせることを狙う。パウエル議長は27日の会合で規制強化案を「熟考されたものだ」と強調した。これに対し、一部の理事は経済活動に悪影響が出るとして反対意見を表明した。

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