最高気温40度 ショット“抜群”の松山英樹はシーズンベスト2位発進

日差しを遮るものが少ない(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇3Mオープン 初日(27日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)

平均気温32度、最高気温は40度という気候が選手の体力を奪っていった。午前7時29分と早朝にスタートした松山英樹は7アンダー「64」で回ると、体調不良のためすぐにコースから引き揚げた。関係者によると熱中症のような症状だという。

後半は少ししんどそう…(撮影/田辺安啓(JJ))

午前のうちから暑さが厳しくなり、前の組を待つ間にしゃがみ込んで体力も温存しながらのラウンドだった。それでもインスタートの初日は序盤からチャンスを量産。グリーンを狙うショットで何度もギャラリーの歓声を浴びた。

10番、11番と連続で5m前後につけたが、カップのひと筋左を抜けて入らず。12番(パー5)は2打目で5m強のイーグルチャンスにつけたが、これも左を抜けて2パットのバーディとした。

同組のトニー・フィナウが出だし6ホールで6つ伸ばす中、松山も15番から2連続バーディを奪取。18番(パー5)で4アンダーにして折り返すと、後半2番で2mのバーディパット決め、4番(パー3)でも2m弱を逃さず、この時点でトップに並んだ。この日最後のバーディとなった7番は奥からパターで4m強を流し込んだ。

ショットのスタッツは軒並み1位(撮影/田辺安啓(JJ))

ホールアウトした時には首位。結局リー・ホッジスと1打差の暫定2位グループにつけ、今季出場22試合目で最高のスタートを切った。上がり2ホールも4m前後のバーディパットを外すなど、グリーン上に不満げな表情を浮かべる一方でショットが好調。

ショットのスコアへの貢献度を示すストロークゲインドは、ティ・トゥ・グリーン(ティからグリーンまでのショット)が「+7.391」、オフ・ザ・ティ(ティショット)が「+2.263」、アプローチ・ザ・グリーン(グリーンを狙うショット)が「+4.067」と軒並み1位を記録した。

午後スタートの2日目に向けてゆっくり休む(撮影/田辺安啓(JJ))

第2ラウンドは午後0時54分(日本時間29日午前2時54分)に1番からスタート予定。やはり予想最高気温30度前後という真夏日での戦いとなる。(ミネソタ州ブレイン/谷口愛純)

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