若者の国際会議、長崎市に誘致へ 平和テーマで2024年開催 長崎サミットで合意

 長崎地域の産官学7団体トップによる長崎サミットは27日、世界の若者たちの国際会議「ワン・ヤング・ワールド(OYW)」の平和をテーマにした分科会を長崎市に誘致し、支援することで合意した。名称は「ピースサミットinナガサキ」。
 英ベルファストである今年のOYWで、2024年長崎開催が宣言される見通し。国内外の300人程度の参加を見込み、毎年開く構想。産官学を交えた長崎協議会を近々立ち上げる。
 OYWは、次世代リーダーの育成、交流を目的とし「若者版ダボス会議」と呼ばれる。10年から毎年、世界各地でサミットを開催。190カ国以上の若者約2千人が、環境、ジェンダー平等、平和問題などについて議論する。21年は日本で初めて東京が開催地となる予定だったが、新型コロナウイルス禍で実現しなかった。
 長崎サミットで、長崎商工会議所の森拓二郎会頭が「若者のシビックプライド(市民や都市としての誇り)醸成や国際都市としてのブランド向上につながる」と意義を訴え、誘致を提案した。OYWジャパンコミティー(東京)の大久保公人理事長と、英マンチェスターで昨年あったOYWサミットに参加した長崎大4年の村上文音さんも協力を要請。大石賢吾知事は「長崎と世界の若者がつながり、平和についてのフィジビリティ(実現可能性)を感じられる重要な機会を一緒につくっていきたい」と歓迎した。

© 株式会社長崎新聞社