ヒマワリ迷路 抜けられるかな 雲仙・大塚小3年生が考案 8月10日頃まで一般開放

ヒマワリの迷路でゴールを目指して走る子どもたち=雲仙市吾妻町

 長崎県雲仙市吾妻町の市立大塚小(原田和也校長、150人)の3年生30人が同町の畑にデザインした広さ60アール超の巨大なヒマワリの迷路が完成した。高さ1.3メートルほどに成長した満開のヒマワリの中を子どもたちが駆け回っている。
 3年生は「町のために何ができるか」をテーマにした総合学習として「花いっぱいにしよう」「迷路を作ろう」と発案し、同町の山田原(やまだばら)第2土地改良区(岩永篤理事長、191人)が協力した。
 改良区は、子どもたちに農業の魅力を知ってもらおうと2017年度から体験教室「おおつかっ子探検隊」をしている。今回は段差のある計1ヘクタールほどの畑でヒマワリ約8万本を緑肥として栽培。児童のデザインに沿った迷路を造った。 迷路にした畑は幅60メートル、長さ100メートル以上。児童は畑の一部に苗を植え、迷路のデザインを考え、現地に立てる看板を制作した。

約100メートルの高さからドローンで撮ったヒマワリの迷路(山田原第2土地改良区提供)

 3年生は26日、現地に集まった。完成した迷路を見て喜び、早速、通り抜けるタイムを競った。協力して作った「めいろ入口」の看板前を出発し、幅約1.5メートルの迷路を走り、「行き止まりやった」「戻れ戻れ」などと声をかけ合いながらゴールを目指した。3分40秒で1位だった嶺結生君(8)は「優勝してうれしい。迷路は難しかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。
 迷路は8月10日頃まで一般に開放している。迷路を楽しんだ後、ヒマワリは畑にすき込み緑肥にする。
 場所は同町の広域農道付近。問い合わせは山田原第2土地改良区事務局(電0957.38.6266、平日午前8時半~午後5時)。

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