4年ぶりに富姫みこし復活 大村「夏越まつり」 8月2、3日開催

4年前の「おおむら夏越まつり」で躍動する富姫みこし(富松神社提供)

 長崎県大村市の夏の風物詩「おおむら夏越まつり」(協賛会主催)が8月2、3日、JR大村駅前一帯で4年ぶりに通常開催される。女性が神輿(みこし)を担ぐ「富姫みこし」も4年ぶりに復活。メンバーは「やってみると楽しいし感動する。興味のある人はぜひ参加を」と呼びかけている。
 市内全25神社が合同で無病息災を祈る夏越まつり。同市三城町の富松神社では氏子の提案により2017年から隔年で富姫みこしを実施している。21年には笛で祭りを盛り上げる「おはやし隊」を結成し本番に向け準備していたが、新型コロナウイルス禍のため祭り自体が中止になった。
 女性だけの神輿は県内では珍しいという。既におはやし隊が本番に向け練習を開始。「富姫みこし会」の中野久美子会長(40)は「やっとできる。本当によかった。女性のパワーで祭りを盛り上げたい」と意気込む。インスタグラムを使ったフォトコンテストも初めて実施。同神社の久田松珍彦禰宜(40)は「祭りを通して地域の活力を取り戻したい」と話した。
 ルートは同神社から大村駅前を通り、中央商店街アーケードを巡る約2キロ。2日の「お下り」は午後2時半、3日の「お上り」は午後6時半から各2時間ほどかけて進む。参加費500円。29日に事前説明会を開催する。問い合わせは同神社(電0957.52.2217)。

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