ファミレス“藍屋”跡地、2日間限定で「まちかど劇場くまがや座」開催 熊谷駅から徒歩4分、国道17号沿い

「まちかど劇場くまがや座」のチラシやのぼり旗を持つ(右から)須永公人さん、依田哲哉さん、臼杵健さん、山崎育宏さん=熊谷市筑波1丁目の旧藍屋熊谷店

 埼玉県熊谷市筑波1丁目の元和風レストラン「藍屋熊谷店」跡地が29、30日、2日間限定で芝居小屋となり、イベント「まちかど劇場くまがや座」が開催される。今年1月に約40年の歴史に幕を下ろした旧レストランチェーン店を活用し、地域活性化イベントを行う関係者たちは「街なかを盛り上げたい」と意気込む。

 旧藍屋熊谷店は国道17号の筑波交差点にあり、熊谷駅から徒歩4分の立地。同駅から熊谷ラグビー場までの「ラグビーロード」沿いに位置する。長年にわたり地域住民などから親しまれてきたが、今年1月に惜しまれつつ閉店した。

 同市観光協会職員で俳優でもある依田哲哉さんが同市出身で企業経営者の栗原志功さんと通りかかった際、「ここが劇場になったら」というアイデアがもたらされた。付近にあるウスキングベーグルの臼杵健さん、モルタルレコードの山崎育宏さん、オリーブオイルソムリエの須永公人さんと運営員会を立ち上げた。

 当日はチアダンスや落語、演劇、歌などさまざまなジャンルの催しを実施。29日は即興芝居を行うパフォーマンス集団「ロクディム」と依田さんが即興演劇を行い、30日は口笛世界チャンピオンの小暮裕司さん、旧妻沼町(現熊谷市)出身でオペラ歌手の岡崎麻奈未さんも出演する予定。

 運営委員長の依田さんは「エアコンなどもない環境だが、今回だけでなく、継続的に開催していきたい」と話した。

 時間は午前10時から午後9時半まで。一部カンパ制もあるが、入場無料で、18歳以下は全て無料となる。両日はキッチンカーも出店する。詳細は公式ホームページへ。

© 株式会社埼玉新聞社