トヨタ4年連続で世界販売首位 2023年上半期、541万台

米ワシントン近郊にあるトヨタ自動車の販売店=2022年(共同)

 トヨタ自動車は28日、グループのダイハツ工業と日野自動車を含む2023年上半期(1~6月)の世界販売台数が、前年同期比5.5%増の541万9841台だったと発表した。世界販売の前年超えは2年ぶり。ライバルであるドイツのフォルクスワーゲン(VW)の437万2200台を上回り、4年連続で上半期の世界首位が確実となった。

 グループの世界生産が10.3%増の562万7437台と過去最高になったことが販売を下支えした。世界的な半導体不足の影響が和らいだほか、堅調な需要に応えるため北米や欧州、アジアで生産能力の増強に取り組んだ。生産実績の前年超えも2年ぶりとなる。

 販売の内訳は高級ブランドのレクサスを含むトヨタ単体で493万7634台、ダイハツが41万5609台、日野が6万6598台。軽自動車を含む国内販売が26.9%増の121万431台で、海外は微増の420万9410台だった。SUVのRAV4が好調だった。EVはレクサスRZの投入などで5倍超の4万6171台を販売した。VWも上半期は世界販売を12.8%伸ばした。

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