フリーとなった日本代表MF鎌田大地の移籍先がなかなか決まらない。
様々なチームの名前が浮かんでは消えていくなか、移籍濃厚から破談したとみられるミランに興味深い動きがあった。
イタリアサッカー連盟(FIGC)が26日、セリエAからの要請を受け、現在EUではないものの近しい存在である英国とスイスの選手をEU圏内選手と同様に扱うと発表したのだ。
この恩恵を受けるクラブの一つが昨季リーグ4位のミラン。チェルシーからイングランド代表歴のあるMFルベン・ロフタス=チークを獲得したのに続き、27日にはビジャレアルからナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼの加入が決まった。
これにより、今夏獲得できるEU外選手の2枠が埋まったかと思われたが、FIGCの決定によりロフタス=チークが該当しなくなったため枠が1つ残される形となっている。
「だから鎌田が」とはなかなか言えない状況ではあるものの、可能性が残されたことはプラスと言えるだろう。
そんなミランは現在、アメリカで開催されているプレシーズン大会「Soccer Champions Tour」に参戦中。
27日にはユヴェントスとの一戦に臨んだ(※日本時間28日の11:30キックオフ)。
5年目のステーファノ・ピオーリ監督率いるミランはこの試合、4-3-3のシステムを採用。
中盤の3枚は、今夏AZから加わったオランダ人MFタイアニ・ラインデルスが中央を務め、右にボスニア・ヘルツェゴビナ代表のラデ・クルニッチ、そして左に新加入のロフタス=チークが入った。
DAZNでも配信された試合は、23分にDFマリック・チャウのゴールでミランが先制するも、33分にユヴェントスDFダニーロが同点弾。
その後、39分に再びミランがFWオリヴィエ・ジルーのゴールで勝ち越すが、後半開始早々の48分にDFダニエレ・ルガーニが同点弾を決め、最終的にはPK戦の末にユヴェントスが勝利している。
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主要リーグのプレシーズンもすでに中盤戦。ミランは8月1日にバルセロナ、ユーヴェは2日にレアル・マドリーにそれぞれ対戦する。