【速報】6歳児殺害事件、神戸市の対応を検証 8月中下旬に第三者委設置へ

穂坂修ちゃん

 神戸市西区の草むらで、近くに住む穂坂修ちゃん(6)の遺体が見つかり、母親らきょうだい4人が殺人などの容疑で逮捕された事件について、神戸市の久元喜造市長は28日の定例会見で、事件に至るまでの市の対応を検証する第三者委員会を、8月中旬から下旬に設置する方針を示した。

 兵庫県警は23日、殺人の疑いで修ちゃんの母親沙喜容疑者(34)や叔父の大地容疑者(32)ら同居のきょうだい4人を逮捕した。鉄パイプのようなもので多数回殴るなどして殺害したとみて調べている。

 久元市長は殺人容疑での逮捕を受け「8月中にも警察の捜査結果が明らかになる可能性もある」と説明。虐待疑いの通報を受けた西区役所やこども家庭センターなどの対応が適切だったのかどうか、専門家を招いて検証を始めるとした。

 専門家の人選については「単なる虐待事案ではない。類似の事象が起きそうになった際に予兆を捉えるためにも、児童福祉や法律の分野だけでなく、殺人事件としての特異性を踏まえた人選が必要と考えている」と述べた。(井沢泰斗)

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