甲子園球場「銀傘」拡張へ アルプス席まで覆う屋根に

 阪神電気鉄道は28日、大阪市内で記者会見を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場の「銀傘」と呼ばれる内野席の一部を覆う屋根について、一、三塁側ともアルプススタンドまで拡張する構想を発表した。

 8月に行われる全国高校野球選手権大会において、熱中症による救急搬送者の多くはアルプススタンドで応援する学校関係者が占めるという。屋根拡張により、酷暑や、急な雷雨への対策につながることが期待される。

 早ければ、プロ野球の2025年シーズン後に着工する。同球場は来年、開場から100年を迎える。阪神電鉄の谷本修取締役は「さらに100年先を見据え、高校野球文化の継承を図りたい」と説明した。

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