イネの大敵「いもち病」8年ぶりに注意報 急激に広がるおそれ

梅雨の長雨の影響でイネを枯らす「いもち病」が一部に広がっています。広島県は、8年ぶりに注意報を出して防除を呼びかけています。

東広島市 高屋町 貞重の田んぼです。ドローンからまいているのは、農薬です。

県が25日、いもち病注意報を出したのを受けて、ここの集落法人でも28日、イネの防除をしました。

集落法人「さだしげ」 尾崎澄夫 代表
「(いもち病)ちょっと多いのは多いですね」

イネの葉についた茶色の病斑が、いもち病です。カビの一種で、これが広がって穂につくとイネが枯れます。

尾崎澄夫 代表
「(病気が)穂首にいったら困るので、今のうちにたたいておかないと。もし広がったら、イネが実らなくなる」

注意報の対象は県の中西部・中東部のコシヒカリなど早生品種の田んぼです。今月下旬の調査で対象となる田んぼの9割近くで病気が確認されました。

梅雨の間、雨やくもりの日が多かったためとみられます。しばらく晴れの日が続く予報ですが、油断は禁物のようです。

広島県 西部農業技術指導所 井上貴仁 主任
「いもち病の量としては非常に多いかなと考えております。にわか雨などが降ると、病気が急激に進展して被害が大きくなる場合がありますので、引き続き注意が必要かなと考えております」

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