高根沢町下柏崎の酪農とちぎ農業協同組合ふれあい牧場で、青刈りの飼料用トウモロコシをロール状にした上で梱包(こんぽう)するロールベールラップサイレージ作りが本格化している。
乳牛用飼料として発酵させ長期保存するのが目的。同牧場は県内酪農家59戸の乳牛を受け入れる育成牧場で、計34ヘクタールの畑で飼料用トウモロコシや牧草を育てている。
牛が好み、栄養価が高いトウモロコシは22日から刈り取りを始めた。28日は、スタッフ3人が大型作業車を操り、高さ約3メートルのトウモロコシを刈り取って細断、直径1メートルほどにロール化した後に梱包。緑の丘陵には、白いフィルムでラップされた飼料のロールが次々と並べられていった。
上野圭夫(うえのけいお)牧場長(54)は「餌代が高騰し、牛乳消費も伸び悩む中、良質な飼料作りで少しでも酪農家の経営安定を図りたい」と力を込めた。作業は県内65戸の受託分を含め11月下旬まで続く。