トラブル続出「マイナ保険証」 医療団体が広島市に要望 「保険証も持参」周知を

マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」でトラブルが相次いでいることから、医療団体が広島市に対して、受診の際は健康保険証も持参するよう周知してほしいと要望しました。

広島市長宛てに要望書を提出したのは、広島県保険医協会など県内の3つの医療団体です。

要望書では、住民が医療機関を受診する際にマイナ保険証だけでなく、健康保険証や医療費助成制度の受給者証も同時に持参するよう周知してほしいと訴えています。

広島県医療労働組合連合会 煙﨑久美子 書記次長
「命に直結するということで重くとらえていただいて、ぜひとも、わたしどもの要望を受け止めていただきたい」

県保険医協会が先月、実施したアンケート調査では、マイナ保険証で患者の保険資格をオンラインで確認するときに「何らかのトラブルがあった」と答えた県内の医療機関が64.6%に上っています。

県保険医協会 岩下翔平 さん
「考えていただきたいのは、患者さんがいかに負担なく医療を受けられるか、医療機関にも、どれだけ負担なく医療を提供する体制がとれるかということです」

3団体は今後、県内すべての自治体に同様の要望書を提出するとしています。

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