ビッグモーター 茨城県内3店舗に立ち入り検査 国交省

ファイルなどを車に積み込む国交省職員=28日午後4時過ぎ、つくば市学園の森のビッグモーターつくば店

中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題で、国土交通省は28日、全国24都道府県の34事業場へ一斉に立ち入り検査した。

茨城県内では28日午前、同省の職員が、つくば、ひたちなか、石岡の3店舗へ立ち入り検査に入った。同省によると、各店舗では道路運送車両法に基づき、従業員に対する聞き取りのほか、車両の整備記録などを確認したという。

同社が今月18日に公表した外部弁護士による調査報告書では、県内3店舗計144件の事例が検証され、このうち72件に不正疑いがあることが判明。内訳はつくばが46件、ひたちなかが23件、石岡が3件だった。

立ち入り検査対象となったつくば店では午後4時過ぎ、同省職員2人が整備工場内に止めた車両にファイルなどを積み込む姿が見られた。

同社は県内8店舗。残る5店舗への検査について、同省関東運輸局は「今回の結果を踏まえて検討する。可能性がないとは言えない」などとしている。

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