秋田市へ職員派遣 茨城・常陸太田市 大雨被災家屋を調査

災害支援員として派遣される市職員6人を激励する宮田達夫市長=常陸太田市金井町

茨城県常陸太田市は24日、記録的大雨で災害が発生している秋田市へ、災害支援員として市職員6人を派遣した。両市は姉妹都市で、災害支援協定を結んでいる。派遣されるのは税務関係の経験がある職員で、28日まで被災家屋の実地調査に従事する。常陸太田市役所で同日、派遣職員の出発式が開かれた。市によると、秋田の大雨被害で県内から職員が派遣されるのは初めて。

出発式で宮田達夫市長は「広大な範囲、多数の家屋が被災したと聞いている。秋田市は親戚のようなもの。誠心誠意、懸命に頑張ってほしい」と激励した。

派遣職員を代表し、岡部光洋総務部長は「姉妹都市の秋田市にしっかり協力、支援ができるように頑張ってきたい。今後のために情報収集にも努めたい」と決意を語った。

式終了後、派遣職員はワンボックス車に乗り込み出発。現地では両市の職員が2人一組で調査に当たる予定という。

常陸太田市によると、秋田市では21日現在、被災戸数などが把握できない状況という。常陸太田市は31日にも別の職員6人を第2陣として派遣する。また、既に本庁や各支所に募金箱を設置し、支援金の協力を呼びかけている。

戦国武将の佐竹氏が現在の同市を中心に勢力を誇り、秋田へ国替え後も人的交流があったことが縁で、当時の同市と秋田市は1977年7月、姉妹都市提携を結んだ。

© 株式会社茨城新聞社