28日夜現在、台風6号はフィリピンの東の海上にあって時速15キロで北西へ進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18m/sで強風域が広いため大型の台風です。
気象庁の進路予想では、このあとも北上を続けて、30日夜には暴風域を伴って強い勢力となる見込みです。31日頃には沖縄付近を中心とする予報円に達するとみられています。
それでは海外の予報機関の進路予想はどうでしょうか。欧米とアメリカ海軍の情報を参考にみてみます。
アメリカ海洋大気庁の予想では、沖縄方面へと北上したあと、そのまま北西方向へと進み大陸方面に達する可能性を示しています。
ヨーロッパ中期予報センターの予報も、沖縄方面へと進み、大陸方面へと進んでいます。
アメリカ海軍の予想進路も気象庁とほぼ同様のコースを通っています。
どの予報モデルをみても多少進路に幅はありますが、沖縄方面に向かって北上してさらに大陸へと向かうというコースの傾向はそろっています。沖縄は月末を中心に大きな影響を受けるおそれがあります。旅行などの日程もご注意ください。
一方で台風6号は日本列島には近づけません。夏の高気圧は強いためですが台風が猛暑を長引かせる一因となるおそれがあります。来週末にかけてもとなっています。危険な暑さの出口は見えない状況です。
また、台風6号は台風5号よりも日本に近いコースを通るため、西日本には湿った空気が入りやすくなりそうです。蒸し暑さがアップしたり、大気の状態が不安定となり天気が変わりやすくなる可能性がありそうです。