根上に交流施設新設 パークゴルフ場隣接地 能美市が来年4月、多世代憩いの場に

能美市が整備する交流拠点施設のイメージパース図(市提供)

 能美市は来年4月、道林町の根上パークゴルフ場の隣接地で、新たな多目的交流施設を開設する。海岸沿いの松林が広がる緑豊かな場所で、多世代が触れ合えるスポーツやヨガなどのイベントを企画し、活気を呼び込む。障害の有無に関わらず楽しめる遊具を備えた芝生公園を整備し、駐車場も拡張。子どもから高齢者までが集える浜筋の憩いのエリアに位置付け、にぎわい創出を図る。

 新たな「スポーツレクリエーション交流拠点施設」(仮称)は延べ床面積207平方メートルの木造平屋建てで、旧青年の家体育館の隣接地に開設する。

 40人程度の収容を想定し、コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」のイベントの開催をはじめ、コワーキングスペースやオンライン会議にも対応し、幅広い世代が健康づくりや生涯学習に励むことができるようにする。

 一帯には日本パークゴルフ協会公認の36ホールを備えた根上パークゴルフ場と根上体育館がある。両施設合わせて年間5万人前後が利用する地元スポーツ活動の拠点の一つでもあることから、表彰式や各種交流会の会場としての活用も視野に入れる。

 市によると、子育て世代から周辺に子どもを遊ばせる公園や施設が少ないとの声が上がっていた。このため、根上体育館の隣にあるテニスコートを撤去し、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを取り入れた複合遊具を複数備えた芝生公園も開設する。

 パークゴルフ場の管理棟についても老朽化が進んでいることから取り壊し、手狭となっていた駐車スペースは現行の70台増となる155台分を確保して利便性を高める。

 交流拠点施設の整備には国のデジタル田園都市国家構想拠点整備交付金を充てる。両施設は8月以降、順次着工する予定で、市スポーツ振興課の担当者は「誰もが安全で快適に利用できる環境を整えるとともに、新たな交流が生まれる場としても活用を図りたい」と話した。

新たな交流拠点施設の整備予定地=能美市道林町

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