ツエーゲンの意見反映 金沢スタジアム整備 備品配置、動線で助言

金沢市が整備する金沢スタジアムの完成イメージ(市提供)

 金沢市は磯部町の市民サッカー場「金沢スタジアム」整備で、J2・ツエーゲン金沢の選手やスタッフの意見を備品の配置や施設の動線、運用に反映させる。2024年シーズンからツエーゲンの本拠地となるためで、選手とスタッフ約40人が27日にスタジアムを視察し、プレーしやすい環境を整える。

  ●27日に選手視察

 金沢スタジアムは金沢城北市民運動公園内で移転、新築される。地上4階建て、延べ床面積1万9千平方メートルで、収容人数は約1万人(1万5千人規模に拡張可能)となる。9月末の完成、来年2月の供用開始を予定する。整備費は約79億8千万円。

 ハード整備は順調に進んでおり、市はソフト対策でツエーゲン金沢の選手やスタッフの意見を聞くため、視察を行う。24年シーズンの新スタジアムオープンに向けて機運を高める狙いもある。

 ツエーゲンの現在のホームスタジアムである県西部緑地公園陸上競技場はスタンド最前列とグラウンドが30~40メートル離れているが、新スタジアムは最短約7メートルの距離で選手のプレーを見ることができる。

 スタンドが屋根付きで天候を心配せずに観戦できるのが特徴で、周辺施設と連携した「にぎわいスペース」も整備し、地域活性化につなげる。

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