夏の夜まちなか盛り上げ 29日、富山・越中大手市場でナイトマルシェ

2021年7月に開催されたナイトマルシェ=富山市大手町

  ●定期開催、名物に

 富山市中心部の大手モールで29日、定期市「越中大手市場」のナイトマルシェが開催される。定期市は毎月最終日曜日に開かれるが、近年の夏場の日中の厳しい暑さと、まちなかの夜のイベントが少ないことから、今年の7、8月は最終土曜日の夜に開催することを決めた。好評ならば来年以降も継続し、夏のイベントとして定着を図る。

 越中大手市場は地元の商店主らが中心市街地の活性化のため2002年に始め、現在は3~12月に毎月開いている。ナイトマルシェはこれまでも、定期市とは別の「臨時市」として不定期で開催されてきた。

 新型コロナウイルス禍以降、まちなかのイベントが中止などで減ったことから、夏の夜の大手モールを盛り上げようと、2021、22年は7月に開催した。毎年8月に富山城址公園や城址大通りで開催されていた「富山まつり」が22年から9月開催となっていることもあり、ナイトマルシェを定期市として実施することにした。

 ナイトマルシェは午後3時~同9時まで開催する。29日は県内外の38店舗が集結する。生ビールやクラフビールを提供するビアガーデンのようなスペースを設けるほか、スイーツやコーヒーの店舗もあり「夜カフェ」も楽しめる。手作り雑貨や特産品の販売もある。

 同市場実行委員会の秋吉克彦会長は、新型コロナの5類移行後初めての夏を迎え、まちなかを一層盛り上げたいとし「夕涼みがてら足を運んでもらい、気兼ねなく飲食や買い物を楽しんでほしい」と話した。

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