7月30日は「土用の丑の日」 天然ウナギが筒ニョロリ、福井県の北潟湖で漁

筒漁で捕れた天然ウナギ=7月28日、福井県あわら市北潟の北潟湖

 福井県あわら市の北潟湖でウナギの筒漁が行われている。地元漁師らが資源を守りながら、貴重な地元産の天然物を知り合いの飲食店などに提供している。7月30日は「土用の丑(うし)の日」。

 筒漁は、狭い場所を好むウナギの習性を利用し、長さ約1.2メートルの筒を2本一組にして、水深約1~2メートルに4日間ほど沈める。

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 北潟漁協理事の地石英樹さん(72)=同市=が28日朝、3か所に仕掛けた筒約50組を慎重に引き揚げると、4匹のウナギが入っていた。重さ250グラム以下の3匹は湖に放した。

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 地石さんによると、筒を仕掛けても捕れない日の方が多く、「子どもの頃は土用の丑の日に地元産を食べていた。漁を始めて10年ほどになるが、ウナギが減っていると感じるので大切に守り続けたい」と話していた。筒漁は10月末まで行われる。

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