赤字から一転、北陸電力の純利益、売上高が過去最高 4~6月期、電気料金値上げが寄与

北陸電力本店=富山県富山市

 北陸電力が7月28日発表した2023年4~6月期連結決算は、4月に自由料金、6月に規制料金を値上げしたことなどが寄与し、純損益は前年同期の92億8600万円の赤字から304億1300万円の黒字に転換した。売上高は前年同期比18%増の1929億8700万円。純利益、売上高ともに4~6月期として過去最高となった。

 営業利益は418億5900万円(前年同期122億1300万円の赤字)、経常利益は409億9900万円(同123億9500万円の赤字)。

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 利益面は、電気料金の値上げにより約230億円が増加し、燃料費調整制度で下落傾向の燃料費が料金に反映するまでのタイムラグにより約180億円増えた。一方、企業や工場などでの電力販売が減り、総販売電力量は前期比18.8%の減。

 24年3月期の連結業績予想を修正し、販売電力量の減少を見込み、売上高を8400億円(前回予想9100億円)に下方修正した。一方、発電や調達にかかる費用の減少などで営業利益300億円、経常利益250億円、純利益は200億円で据え置いた。

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