4年にわたり「不適切な保育」…吉川の市立保育所で50代女性保育士 園児の頭たたくなど 市への通報から発覚

吉川市役所=埼玉県吉川市きよみ野

 埼玉県吉川市は27日、市立第二保育所で、50代女性保育士が2018年~21年まで、園児に対し頭をたたくなどの不適切な保育をしていたと発表した。

 市によると、今年6月、「不適切な保育が行われている」と通報があり、市が聞き取りを行ったところ、判明したという。児童の頭部に拳を押し付けたり、児童を静止させるために頭をたたくなどの事案があったことが分かった。当該保育士は事実を認めているという。

 市は今月25日、対象となった児童の保護者に謝罪。28、29日、保護者向けの説明会を開く。外部有識者を含む検討チームを立ち上げ、再発防止、保育向上に向け検討を進める。市は「二度とこのような事態を招かぬよう、必要な対策を講じたい」としている。

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