アストロズがWソックスからグレイブマン獲得 1年半ぶりの復帰

日本時間7月29日、アストロズはホワイトソックスと1対1のトレードを成立させ、有望株捕手のコリー・リーを放出して救援右腕ケンドール・グレイブマンを獲得した。グレイブマンは2021年にマリナーズでプレーしていたときにもシーズン途中のトレードでアストロズに加入。アストロズがシーズン途中でグレイブマンを獲得するのは直近3シーズンで2度目ということになる。2021年のグレイブマンは数ヶ月だけ在籍する「レンタル選手」としてアストロズのリーグ優勝に貢献したが、それ以来1年半ぶりの古巣復帰となった。

現在32歳のグレイブマンはメジャー9年目の右腕。もともとは先発投手として活躍し、アスレチックス時代の2016年に2ケタ勝利をマークした実績もあるが、2021年以降はリリーフに完全転向し、この2021年にはマリナーズとアストロズで合計53試合に登板して5勝1敗10セーブ、11ホールド、防御率1.77という好成績を残した。2022年からは3年2400万ドルの契約でホワイトソックスに加入。今季はここまで45試合に登板して3勝4敗8セーブ、8ホールド、防御率3.48を記録している。

グレイブマンは今季が3年契約の2年目であり、アストロズは来季までグレイブマンを保有することができる。守護神ライアン・プレスリーを中心に、ブライアン・アブレイユ、フィル・メイトン、ヘクター・ネリス、ラファエル・モンテロ、ライン・スタネックなど層の厚いブルペンを擁するアストロズだが、主力リリーバーの登板過多が目立っており、グレイブマンの加入は彼らの負担を軽減する意味でも大きい。また、スタネックとメイトンが今季限りでFAとなるため、その穴をカバーする狙いもありそうだ。

現在25歳のリーは2019年ドラフト1巡目でアストロズに入団し、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで5位にランクインしている有望株。昨季メジャーデビューして12試合だけ出場したが、今季はメジャーでの出場はなく、マイナーAAA級で68試合に出場して打率.283、5本塁打、32打点、12盗塁、OPS.734をマークしている。ヤイナー・ディアスの台頭もあってチーム内での序列が下がっており、投手補強のために放出されることになった。

なお、グレイブマンの獲得に成功したアストロズは、今後トレード期限までに先発投手と左打ちの打者の補強に動くとみられている。

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