LAギャラクシーが吉田麻也に興味、補強禁止措置で厳しい台所事情によりフリーの選手に活路見出す

[写真:Getty Images]

自称“ニート”の日本代表DF吉田麻也(34)がアメリカでプレーする可能性があるようだ。

吉田は2022-23シーズン限りでシャルケを退団。チームの守備の要として加入した中、相次ぐ負傷離脱者もいるなどし、チームは低迷。ブンデスリーガに残留すれば、1年間の延長オプションもあった中、チームは2部に降格。吉田も退団となった。

その吉田は、所属チームがないことで“ニート”と自称しており、ベテランの域に達したこともあり、各クラブのファーストチョイスではないことを自覚。移籍市場は1カ月以上あることから、去就決定はもう少し先になるだろうと語っていた。

ほとんど移籍に関する噂も浮上しない吉田だが、ついに噂が。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)が興味を持っているという。

かつてはデイビッド・ベッカムやスティーブン・ジェラード、ロビー・キーン、ズラタン・イブラヒモビッチなどヨーロッパのスター選手もプレーしたクラブ。現在は、チチャーリートで知られるメキシコ代表FWハビエル・エルナンデス(ヒザの前十字じん帯断裂で今季欠場)、ブラジル代表MFドウグラス・コスタ、元バルセロナのMFリキ・プッチ、ウルグアイ代表DFマルティン・カセレスが所属している。

ただ、『The Athletic』によれば、LAギャラクシーは、アメリカとカナダ以外でプレーした選手を補強することができない移籍禁止措置を受けている状況。海外の選手や、アメリカ、カナダでプレーしていない選手は選手登録ができないというものだ。

つまり、リーグ内での移籍しか認められていないという苦しい状況。通常であれば、今夏の補強はほとんどできないということになる。

ただ、その中で抜け道も。移籍ウインドーは8月2日までとなっており、LAギャラクシーはそこまで海外の選手とは契約ができないという禁止令が。ただ、MLSのクラブのウインドーが閉じ、ロースター(選手登録)の凍結期限である9月2日までであれば、フリーエージェントの選手は契約できるという。

その中で浮上したのが吉田。LAギャラクシーの専門メディアである『Corner Of The Galaxy』によれば、吉田の獲得に関心を寄せているとのこと。8月3日以降に獲得が可能となっており、カセレスがヒザのケガで今季絶望と考えられるため、守備陣の安定を期待しているという。

MLSといえば、インテル・マイアミにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツ、スペイン代表DFジョルディ・アルバが加入。残念ながら、カンファレンスが異なるため、吉田がLAギャラクシーに加入してもレギュラーシーズンで対戦する機会は1度あるかどうか。今シーズンの対戦はない。

果たしてアメリカで吉田の挑戦が始まるのか。言葉の面では英語のため何も問題なし。日本代表の元キャプテンの去就は注目が集まる。

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